子育ては両親が協力して行うものとはいえ、日本では実質的には女性が多くの部分を担う家庭が多いものです。男性が育児に参入することは当然のことであり、その風潮はどんどん浸透しています。海外と同様に、男女で分担できる形は理想であり、女性に降り掛かっている負担を減らすことにつながるでしょう。とはいえ、まだ昔ながらの企業の体制などもあり、男性が働き詰めという家庭もあり、その形は追いついていません。結果、子育てをしている女性には多くの悩みが付きまとっています。
たとえば、食事の問題があります。子供がちゃんと食べてくれない、野菜を全く食べないといった偏食に頭を悩ませる方は多くいます。また、栄養バランスの取れたメニューがどんなものか分からない、離乳食をいつから始めたらいいのかといった疑問点もあるかもしれません。こういった場合は、自治体で実施されているママ同士で集まる会合やセミナーなどに積極的に参加することをおすすめします。一番避けたいのは、一人で悩むことです。それはストレスの原因になり、自身を追い込んでしまう結果になりがちです。
二人の子供を育てている家庭では、きょうだい同士の問題も浮上してきます。きょうだいゲンカをしている時に、ついつい上の子ばかりを叱ってしまうことが多くなって、後から教育上良くないのではないかと悩んでしまう母親もいます。自分ではそんなつもりはないのに、子供から他のきょうだいばかり褒めている、と言われてしまうと母親としてはショックを受けてしまうものです。そして、子育てをしながら仕事もしている女性であれば、それらの両立が大きな悩みとなります。子供を優先したいと思っていても、仕事についての責任もあるため、両方の間で板挟みになって葛藤が生じてしまうのです。また、どうしても抜けられない仕事のせいで、子供の幼稚園への送迎や、子供の体調が悪い時のケアがおろそかになってしまわないかという心配もあるものです。こういった現状から、多くの女性が負担を感じ苦しんでいることがわかります。育児も仕事も家事もなんでも女性だけに押し付けるのは、おかしい在り方であり、ただの横暴です。子育てを日本全体で支えていくことは、早急に取り組むべき課題だといえます。