現代の子供の教育は難しい局面にきているように思います。何でも自分で出来る子供にするのは親は助かりますが、昔の子供のように子供らしい子供が少なくなっているように思います。自発的にやりたいと考えて行動にすることと、やりなさいと強制的に何かをするのとでは全く意味合いが違っていると思うのです。ですから大人になり、社会人になった時に、指示されないと何もできない新人が多くいるという話になってきます。もちろん全ての新社会人が同じというわけではありません。アルバイト経験などである程度は自分の判断で迷惑をかけないで仕事をこなす新社会人もいます。これはやはり練習が出来ているかいないかの違いではないかと思います。会社の電話であれば取次ぎをしなくてはいけませんが、現代では個人の携帯電話にかかってくることが多いので、家の電話であっても家族に取り次ぐ経験のない人もいるそうです。
このように経験が不足している新社会人にいきなり大きな期待をかけたり、または出来ないからと見下すようなことはしてはいけません。仕事をしながら、やり遂げる達成感ややりがいというものを感じ取っていくことで、自然と自ら動き出すことが出来るようになるのです。これは一般職だけでなく、医療関係の仕事や接客業など他の仕事でも同じことが言えます。誰もが初心者であり、時代が違えば自分たちの時とは違うのだということをしっかり頭に入れて対応していくことが必要です。小さな心配りですが、小さなことが大きな実を結ぶことは先人たちは知っています。決して急がず焦らず、まずは仕事を好きになりやりがいを感じてもらう。そこまで進めば後は本人の意思次第で何とでも変わるものです。